どんな種類があるのでしょうか?意外と知らない紅茶の製造法4選
こんにちは。ごきげんよう。
にゃー
皆様、紅茶を楽しんでらっしゃいますか。前回は紅茶とは何かについてお話させていただきましたが、本日は意外と知られていない製造法のお話です。
完全発酵することでできる紅茶。
ただ発酵させるだけでは、おいしいお茶にはなりません。
多くの過程を経ることで美味しい紅茶になります。
製造法としては
- オーソドックス製法
- CTC製法
- ローターバン製法
- セミ・オーソドックス製法
がございます。
各製法において同じ工程を踏むものは、説明を省略しています。
それでは各種製法を見ていきましょう。
オーソドックス製法
萎凋(いちょう)
茶葉の水分を取り除く作業。次の工程である揉捻をしやすくするために行います。
昔は日陰に干す自然萎凋が主でしたが、現在では萎凋槽で温風を送る人口萎凋が主流となっています。
揉捻(じゅうねん)
茶葉をよって葉の細胞組織を砕き、葉の中の酸化酵素などを空気に触れさせ酸化発酵を促すための工程です。
また茶葉の形を整えるという理由もあります。
玉解き・ふるい分け
揉捻で塊となった茶葉をほどき、全体に空気を触れさせて酸化発酵を促します。
このとき小さい茶葉と大きい茶葉にふるい分けます。
小さい茶葉は次の段階の発酵へと進み、大きい茶葉は再度揉捻を行うことになります。
発酵
広げた茶葉を気温25℃程度、湿度90%程度の状態に保たれた発酵室で発酵させます。
この段階で緑色だった茶葉が赤っぽく変化します。程よい状態になったところで、次の段階へ移ります。
乾燥
発酵終了の段階では茶葉の水分量は60%ほどですが、乾燥させることで3〜5%まで減ります。
また、乾燥させることで発酵がこれ以上進まないようにできます。ここでできるのが荒茶と呼ばれるものです。
等級区分
荒茶をふるいにかけ、茎等の異物を取り除きながら形や大きさを揃えます。
配合
ブレンドティーにするのであれば等級区分の後に配合=ブレンドを行います。
CTC製法
CTCとはClush(押しつぶす)、Tear(引き裂く)、Curl(丸める)の略語になります。特殊な設計のCTC機という機械を使った製法で、主にティーバッグ用の茶葉に使用されます。
萎凋
揉捻
玉解き
CTC
2本のステンレス製のローラーの間に葉を挟み、ローラー表面の突起で茶葉を小さく切って丸めます。CTCが入った点以外はオーソドックス製法とほぼ同じです。
発酵
乾燥
ローターバン製法
肉挽き機が元となった機械を使って行う方法です。
萎凋
ローターバン
揉捻の代わりにローターバンとなっています。萎凋後の茶葉を投入すると圧搾して小さくされます。
玉解き・ふるい分け
発酵
乾燥
セミ・オーソドックス製法
オーソドックス製法にローターバン機を導入した製法です。揉捻工程が短縮されます。
萎凋
揉捻
ローターバン
玉解き・ふるい分け
発酵
乾燥
以上が紅茶製造の流れになります。このように多くの工程・時間がかけられることで美味しい紅茶が出来上がるのですね。
私は早速、紅茶が飲みたくなってきたのでこれで失礼いたします。
それではまたお会いしましょう。
美味しくて2缶目です。ミルクで煮出してもいいかもしれません。
— ladyblack (@Ladyblack0100) 2023年2月25日
ニナス・ジュテーム
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